中国から輸入した貨物は、日本に着くと「保税地域への搬入 → 輸入申告 → 審査・検査 → 納税 → 輸入許可 → 引き取り」の順で通関されます。輸入許可が出るまで、貨物は国内に引き取れません。この記事では、税関の案内をもとに輸入通関の流れと、税関検査で確認されることを説明します。
- 輸入通関は、保税地域への搬入、輸入申告、審査・検査、納税、輸入許可、引き取りの順で進みます。
- 税関検査では、申告の内容と現物が同じかどうかが確認されます。
- 青山代行で送る場合、関税・輸入消費税などが発生すれば、日本側の運送会社から請求されます。

輸入通関とは?
輸入通関とは、海外から届いた貨物を日本国内に引き取るために、税関に申告して許可を受ける手続きです。外国から着いた貨物は、輸入の手続きが終わるまで「保税地域」という税関の管理下にある場所に置かれます。
輸入する人は、商品の内容・数量・価格などを税関に申告し、必要な税金を納めて輸入許可を受けます。許可が出てはじめて、貨物を国内に引き取ることができます。
貨物が着いてから引き取るまでの流れ
税関のカスタムスアンサー1102「貨物到着から貨物引取までの流れ」の説明を、順番にまとめると次のとおりです。
- 保税地域に搬入:外国から着いた貨物は、輸入手続が終わるまで保税地域に置かれます。
- 到着の連絡:航空会社・船会社・フォワーダーから、輸入者に到着通知が届きます。
- 書類の準備:運送の書類と、輸出者からの仕入書(インボイス)などを準備します。
- 輸入申告:原則として、貨物が保税地域に搬入されたあとに、その場所を管轄する税関に申告します。
- 審査・検査:税関が書類を審査し、必要な場合は検査を行います。
- 納税:原則として、関税などの税金が納められたことが確認されます。
- 輸入許可:税関が確認したあと、輸入が許可されます。
- 引き取り:輸入許可書を保税地域の担当者に示して、貨物を国内に引き取ります。
申告に必要な書類については「中国輸入に必要な書類とは?」でくわしく説明しています。
送り方によって、通関の手続きをする人が変わる
同じ輸入でも、郵便・国際宅配便・一般の貨物では、通関の進め方が違います。税関のカスタムスアンサー3002「個人輸入の通関手続」をもとに整理すると、次のとおりです。
| 送り方 | 通関の進め方 |
|---|---|
| 国際郵便 | 課税価格が20万円以下なら、税金がかからない物はそのまま届き、税金がかかる物は納付書とともに届けられる(税額によって受け取り方が変わる)。20万円を超えると輸入申告が必要 |
| 国際宅配便 | 通常、宅配便の会社が通関手続きを行う。税金のほかに手数料がかかる場合がある |
| 一般の貨物(航空貨物・船便など) | 到着の連絡を受けて、輸入申告書・インボイス・運送の書類をそろえて申告する。通関業者に頼むこともできる |
販売のための仕入れでは、国際宅配便や一般の貨物で送ることが多く、運送会社や通関業者が手続きを行うのが一般的です。
税関検査では何が確認される?
税関検査では、申告の内容と現物が同じかどうかが確認されます。税関のカスタムスアンサー1112「輸入貨物についての税関検査」では、次のような観点が示されています。
| 確認の観点 | 内容 |
|---|---|
| 輸入してはいけない物 | 覚醒剤・麻薬・拳銃などの社会悪物品や、偽ブランド品などが入っていないか |
| ほかの法律の許可・承認 | 関税法以外の法律で必要な許可や承認を受けているか |
| 原産地の表示 | 原産地について、うその表示や誤解させる表示がないか |
| 税金の申告 | 税金の申告が正しいか |
検査のための貨物の運搬や、開梱・再梱包の費用は、輸入者の負担になります。原産地の表示については「原産地表示と誤認表示」、輸入できない物については「中国輸入で仕入れてはいけない商品」で説明しています。
通関で止まらないために準備すること
通関で時間がかかったり止まったりしないためには、申告の内容と現物をそろえておくことが大切です。仕入れの段階から、次の点を意識しておきましょう。
- インボイスの品名を具体的に書く:「雑貨」ではなく、何の商品かがわかる名前にする
- 数量と価格を正しく書く:現物の数量と、実際に支払った価格に合わせる
- ほかの法律の手続きを先に済ませる:食品・食器などは、食品衛生法の届出が必要になる
- 偽ブランド品・コピー品を仕入れない:輸入してはいけない物として扱われる
食器や食品の手続きは「中国から食器を輸入するときの食品衛生法」をご覧ください。
販売店から集めておきたい情報
輸入申告では、商品が何で、いくつ、いくらなのかを正しく伝える必要があります。仕入れの段階で、販売店から次の情報を集めておくと、インボイスを作るときに困りません。
| 集める情報 | 使い道 |
|---|---|
| 商品の正しい名前と用途 | インボイスの品名を具体的に書くため |
| 素材(プラスチック・金属・綿など) | 税率の分類や、ほかの法律の確認に使うため |
| 数量と単価 | 申告する数量と価格を現物に合わせるため |
| 原産国 | 原産地の表示や税率の確認に使うため |
代行業者を使う場合も、これらの情報は買い付けのときにそろえておくとスムーズです。青山代行では、通関に必要な書類の準備もお手伝いしています。
青山代行で送る場合の通関
青山代行の国際配送では、航空便(OCS)と船便(コンテナ混載)を選べます。船便は、大阪港で輸入通関をしたあと、弊社契約の倉庫で荷降ろしして、それぞれのお届け先へ配送します。
| 航空便(OCS) | 船便(コンテナ混載) | |
|---|---|---|
| お届けまで | 約2〜3日 | 約10〜20日 |
| 使える重さ | 1kgから | 21kgから |
| 関税・輸入消費税など | 発生する場合は、日本側の運送会社から請求されます | |
船便のインボイスに記載できる品名は5つまでで、超える場合は1品名につき50元を加算します。くわしくは国際送料のページと「中国輸入は航空便と船便どっち?」をご覧ください。
届くまでの日数の考え方
通関にかかる時間は、貨物の内容や税関検査の有無などによって変わります。そのため、仕入れの計画は「発送から届くまでの日数」に少し余裕を持たせて立てるのが基本です。
- 青山代行の目安は、航空便(OCS)が約2〜3日、船便(コンテナ混載)が約10〜20日です。
- 税関検査が行われると、その分だけ引き取りが遅れることがあります。
- 年末や大型連休の前は、運送も通関も混みやすいため、早めの発送がおすすめです。
年末に向けた発注の時期は「年末商戦に間に合う中国輸入の発注スケジュール」で説明しています。
よくある失敗例
| 失敗例 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 品名をまとめて書いたため、確認に時間がかかった | 品名は商品ごとに具体的に書く |
| 食器を仕入れたのに、食品衛生法の届出を忘れた | 仕入れる前に、ほかの法律の手続きが必要かを確認する |
| 関税がかかることを見込まず、利益が減った | 関税・輸入消費税を仕入れの総額に入れて計算する |
税金の計算は「中国輸入の関税はどう計算する?」で説明しています。
よくある質問
中国から輸入した貨物の通関はどんな流れですか?
保税地域への搬入、輸入申告、審査・検査、納税、輸入許可、引き取りの順で進みます。輸入許可が出るまで、貨物は国内に引き取れません。
税関検査では何を確認されますか?
申告の内容と現物が同じかどうかが確認されます。輸入してはいけない物が入っていないか、ほかの法律の許可を受けているか、原産地の表示、税金の申告が正しいかなどが見られます。
青山代行で送った場合、関税は誰に払いますか?
関税・輸入消費税などが発生する場合は、日本側の運送会社から請求されます。
まとめ
中国から輸入した貨物は、保税地域への搬入から輸入許可、引き取りまでの順で通関されます。インボイスの品名・数量・価格を正しく書き、ほかの法律の手続きを先に済ませておくことが、通関で止まらないためのポイントです。送り方のご相談は、無料見積もりまたはLINEからどうぞ。

