検品基準書とは、検品で「何を確認し、どこからを不良とするか」を書いた指示書のことです。中国で検品を頼むときにこれを渡しておくと、確認のもれや、人による判断のばらつきを減らせます。この記事では、検品基準書に書く項目と作り方、青山代行に検品を頼むときの伝え方をまとめます。
- 検品基準書は「確認する項目」「合格・不合格の基準」「不良が見つかったときの対応」を書いた指示書です。
- 基準は、言葉だけでなく写真や数値で示すと、中国のスタッフにも正しく伝わります。
- 無料の簡易検品で足りない項目は、有料検品として基準書と一緒に依頼します。

検品基準書とは何か
検品基準書は、検品する人が迷わないように、確認する内容と判断の基準を一枚にまとめたものです。「よく見てください」だけでは、どこまでを不良とするかが人によって変わってしまいます。
特に中国で検品を頼む場合は、言葉の違いもあるため、文章だけでなく写真や数値で基準を示すことが大切です。一度作っておけば、リピート発注のたびに同じ基準で確認でき、品質がそろいやすくなります。
全部を確認するか一部だけ確認するかの考え方は 全数検品と抜き取り検品の違い、検品全体の流れは 中国輸入の検品 で説明しています。
検品基準書に書く項目
検品基準書には、最低でも「商品の情報」「確認項目と基準」「不良の扱い」「梱包と報告」の4つを書きます。次の表を、自社の商品に合わせて埋めていくと作りやすくなります。
| 項目 | 書く内容の例 |
|---|---|
| 商品の情報 | 商品名、商品ページのURL、品番、色・サイズごとの数量 |
| 外観 | 傷・汚れ・ほつれ・色むらなど、どの程度なら不良とするか |
| サイズ・重さ | 測る場所と、許せる差(例:自社で決めた「±○mm」) |
| 動作 | 電気製品なら通電して動くか、ボタンやスイッチの動き |
| 付属品・部品 | 入っているべき付属品とその数 |
| パッケージ・表示 | 外箱のつぶれ、ラベル・タグの有無と位置 |
| 不良の扱い | 不良品を分けて保管する、写真で報告する、交換を依頼する など |
| 梱包・報告 | 梱包のしかた、検品結果の報告方法(写真の枚数など) |
「良品」と「不良品」を写真で見せる
基準をはっきり伝えるには、良品と不良品の写真を並べて見せるのが一番です。たとえば「この程度の小さな傷は合格」「この大きさ以上の傷は不合格」と写真で示すと、言葉で説明するより正確に伝わります。サンプルを取り寄せたときの写真を使うと便利です(中国輸入のサンプル)。
数値で決められるものは数値で書く
サイズや重さのように測れるものは、許せる差を数値で書きます。数値は商品や販売先によって違うため、自社の販売基準や取引先の基準に合わせて決めます。「なんとなく大きい」「少し小さい」といった書き方は避けましょう。
検品基準書の作り方
検品基準書は、サンプルや過去のクレームをもとに作ると、実際の不良に合った内容になります。次の手順で進めるとまとめやすくなります。
- 過去の不良やクレームを書き出す:お客様からの指摘、返品の理由を整理します。
- サンプルで確認項目を決める:実物を見て、確認すべき場所を洗い出します。
- 合格・不合格の基準を決める:写真や数値で、どこからが不良かを決めます。
- 不良が出たときの対応を決める:分けて保管する、写真で報告する、交換を依頼するなど。
- 1回使ってみて直す:最初の検品結果を見て、分かりにくかった項目を書き直します。
項目を増やしすぎると、検品の時間と費用が増えます。お客様の満足やクレームに直結する項目から優先して書きましょう。
検品基準書の書き方の例
ここでは、布製のポーチを例に、検品基準書の一部を書いてみます。数値は説明のための例なので、実際は自社の販売基準に合わせて決めてください。
| 確認項目 | 合格 | 不合格 |
|---|---|---|
| ファスナー | 端から端まで引っかからずに開け閉めできる | 途中で止まる、つまみが外れる |
| 縫い目 | ほつれがない、糸が出ていても切れば目立たない | 縫い目が開いている、穴がある |
| 汚れ | 見本写真Aの大きさ以下の小さな汚れ | 見本写真Bの大きさ以上の汚れ、落ちない汚れ |
| サイズ | 指定した寸法との差が、自社で決めた範囲内 | 範囲を超える |
| 色 | 色見本と同じ色 | 色見本と明らかに違う |
このように「合格」と「不合格」を並べて書くと、検品する人が判断しやすくなります。不合格のものは、写真を撮って報告してもらい、交換や再生産を依頼するかどうかを決めます。
青山代行に検品を頼むときの伝え方
青山代行の標準は無料の簡易検品で、確認するのはサイズ・色・数量などです。それ以上の確認が必要な場合は、検品基準書と一緒に有料検品をご依頼ください(検品・梱包・OEM)。
| 検品の種類 | 内容 | 料金 |
|---|---|---|
| 簡易検品 | 外観・数量・カラー・サイズの確認 | 無料 |
| 通電検品 | 通常のコンセントで通電して動作を確認 | 1商品 50円〜 |
| 有料検品 | より細かな外観検品・検針など | お問い合わせください |
利用規約では、次のものは簡易検品の対象外としています(利用規約)。こうした確認が必要な商品こそ、検品基準書で項目を指定して有料検品を頼むのがおすすめです。
- パッケージに書かれたサイズと実物のサイズの違い(開封しての実寸確認は有料検品)
- 電子部品・アクセサリーなど、とても細かい商品の検品
- 複数の部品でできた商品の部品数の確認や、専門知識が必要な商品の検品
有料検品では、日本の大手ディスカウントストア向けの検品にも対応している経験のあるスタッフが確認します。不良品が見つかった場合は、工場との交渉や再生産の手配もご相談いただけます。通電検品や検針の詳しい内容は 通電検品とは・検針とは をご覧ください。
基準書を作ると何が変わるか
検品基準書があると、日本に届いてからの不良を減らしやすくなります。製造物責任法では、製造業者だけでなく、製造物を業として輸入した者も責任を負う「製造業者等」に含まれます。輸入して販売する立場として、出荷前の確認を仕組みにしておくことが大切です。
基準書は、販売先が増えたり商品が変わったりしたときに見直しましょう。新しいクレームが出たら項目を追加し、リピート発注のたびに同じ基準で確認することで、品質を安定させられます。
よくある質問
検品基準書には何を書けばよいですか?
商品の情報、確認する項目と合格・不合格の基準、不良が見つかったときの対応、梱包と報告の方法を書きます。基準は写真や数値で示すと正しく伝わります。
青山代行の無料検品では何を確認しますか?
無料の簡易検品では、外観・数量・カラー・サイズを確認します。開封しての実寸確認や細かい部品の検品などは対象外のため、必要な場合は有料検品をご依頼ください。
検品基準書はいつ作ればよいですか?
サンプルを確認したあと、本番の発注の前に作るのがおすすめです。最初の検品結果を見て、分かりにくかった項目を直していきます。
まとめ
- 検品基準書は、確認する項目・判断の基準・不良の対応を書いた指示書です。
- 基準は写真と数値で示すと、中国のスタッフにも正しく伝わります。
- 簡易検品で足りない項目は、基準書と一緒に有料検品で依頼しましょう。
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