中国輸入のサンプルとは、本格的にまとめて仕入れる前に、同じ商品を1個〜数個だけ取り寄せて品質を確かめるためのものです。無料でもらえるサンプルでも、輸入するときは関税や消費税の対象になる点に注意が必要です。この記事では、サンプルを取る目的、頼み方、届いたら確認すること、税金の考え方をまとめます。
- サンプルは、まとめて仕入れる前に品質・サイズ・色を自分の目で確かめるために取ります。
- 無償の商品見本も、輸入するときは課税の対象です。
- 課税価格の合計が1万円以下なら関税・消費税は免税ですが、革製品や編物の衣類などは対象外です。

中国輸入のサンプルを取る目的
サンプルを取る一番の目的は、商品ページの写真だけでは分からない品質を、仕入れる前に確かめることです。中国の通販サイトでは、実物と違う画像を載せている例や、外箱のデザインが画像と違う例があります。
まとめて仕入れてから問題に気づくと、返品や交換が難しい場合があります。青山代行の利用規約でも、生地・素材・仕様・外観などが掲載画像と違うことを理由とした返品はお受けできないとしています(利用規約)。だからこそ、先に少量で確かめる価値があります。
| 確認したいこと | サンプルで分かること |
|---|---|
| 品質 | 縫い目・傷・におい・素材の手ざわりなど |
| サイズ・色 | 実寸、写真との色の差 |
| パッケージ | 外箱の状態、日本で売るときに作り直しが必要か |
| 動作 | 電気製品なら、通電して動くか |
サンプルの頼み方
サンプルは、本番で仕入れる予定の店舗から、同じ商品を少ない数で買う形が基本です。店舗によってサンプル対応の有無や条件が違うため、事前に確認が必要です。
- 仕入れ候補の店舗と商品を決める:商品ページのURLと、色・サイズなどの仕様をメモします。
- サンプルの数と条件を確認する:1個から買えるか、最低ロット(MOQ)があるかを確認します。最低ロットについては 1688の最低ロット(MOQ)とは も参考にしてください。
- 見積もりを取る:商品代・中国国内送料・国際送料・手数料を合わせた総額で判断します。
- 届いたら確認して記録する:写真を撮り、良い点・気になる点をメモに残します。
- 本番の発注に条件を書く:サンプルで気づいたこと(色の指定、梱包の方法など)を本番の注文に反映します。
同じような商品を2〜3店舗から1個ずつ取り寄せて比べると、品質の差が分かりやすくなります。商品選びの手順は 中国輸入の商品リサーチのやり方 もご覧ください。
無料サンプルにも関税・消費税がかかる
無償の商品見本でも、輸入するときは課税の対象になります。東京税関の案内では、贈り物や無償の商品見本も、実際の支払いがなくても課税対象になるとされています。
課税される価格は、支払った価格をもとに決めるのが原則です。無償の場合は、輸出者に郵便物の外装へインボイス(価格を書いた書類)を付けてもらうよう依頼するよう案内されています。インボイスや価格の資料がない場合は、同じ種類や似た商品の価格などを参考に決められます。
1万円以下なら免税になる場合がある
課税価格の合計が1万円以下の貨物は、関税と消費税が免税になります。ただし、次のような物品は1万円以下でも免税になりません。
| 免税にならない主な物品(例) |
|---|
| 革製のかばん、ハンドバッグ、手袋などの革製品 |
| 編物製の衣類(Tシャツ、セーターなど) |
| スキー靴、革靴、本底が革製の履物 |
1万円以下かどうかは、1回の申告の合計で判断されます。1つのインボイスの貨物を分けて申告しても、インボイスに書かれた全部の貨物を合計して判断されます。また、注文を集めるための見本は、関税定率法で免税の対象として定められている区分がありますが、当てはまるかどうかは税関の判断になります。迷ったときは税関に確認しましょう。
関税や消費税の計算のしかたは 中国輸入の関税の計算 で詳しく説明しています。
サンプルが届いたら確認すること
サンプルは「本番で同じものが届くか」を確かめる基準になります。次の項目をチェックし、写真と一緒に残しておくと、本番の発注や検品の指示に使えます。
- サイズ・重さ(送料の見積もりにも使います)
- 色・柄が写真と合っているか
- 縫製・傷・汚れ・においなどの外観
- 付属品・部品がそろっているか
- 電気製品なら、通電して動くか
- パッケージの状態と、日本で売るときに必要な表示
本番の仕入れでは、サンプルと同じ基準で検品を頼むと品質がそろいやすくなります。青山代行では、無料の簡易検品(サイズ・色・数量)に加えて、通電検品(1商品50円〜)などの有料検品にも対応しています(検品・梱包・OEM)。
サンプルでよくある失敗
サンプルで多い失敗は、「サンプルは良かったのに、本番で届いた商品が違った」というものです。サンプルを取るだけでなく、その結果を本番に生かす仕組みが大切です。
| よくある失敗 | 防ぎ方 |
|---|---|
| サンプルと本番で品質や色が違う | サンプルの写真と寸法を記録し、本番でも同じ基準で検品します。 |
| サンプルの総額を見ずに、商品代だけで判断する | 中国国内送料・国際送料・手数料を含めた総額で比べます。 |
| 複数のサンプルをまとめて送り、免税にならなかった | 1万円以下かどうかは1回の申告の合計で判断されます。まとめる前に合計額を確認します。 |
| 確認したことを残さず、本番の注文で伝え忘れる | 気づいた点をメモにし、本番の発注と検品の条件に書き込みます。 |
本番での確認のしかたは、全数検品と抜き取り検品の違い も参考にしてください。
サンプル代と総額の考え方
サンプルは1個あたりの送料が高くなりやすいため、商品代だけでなく総額で考えることが大切です。青山代行の代行手数料は商品代金の5%で、国際送料は重さで決まります(料金・国際送料)。
商品の単価・数量・重さを入れると、代行手数料と国際送料を含めた合計の目安が分かる 費用シミュレーター もご利用ください。本番で利益が出るかは 中国輸入の利益計算 で確認できます。
よくある質問
中国輸入のサンプルは何のために取りますか?
まとめて仕入れる前に、品質・サイズ・色・パッケージなどを実物で確かめるためです。中国の通販サイトでは実物と違う画像を載せている例もあるため、少量で先に確認すると安心です。
無料のサンプルにも関税はかかりますか?
かかります。東京税関の案内では、無償の商品見本も課税の対象とされています。輸出者にインボイスを付けてもらい、価格が分かるようにしておきましょう。
サンプルが1万円以下なら税金はかかりませんか?
課税価格の合計が1万円以下なら関税と消費税は免税になります。ただし、革製品や編物製の衣類、革靴などは1万円以下でも免税になりません。
まとめ
- サンプルは、まとめて仕入れる前に品質を確かめるために取ります。
- 無償の商品見本も、輸入するときは課税の対象です。
- 課税価格の合計が1万円以下なら免税ですが、革製品・編物の衣類などは対象外です。
- サンプルで確認したことを、本番の発注と検品の条件に反映しましょう。
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