全数検品と抜き取り検品の違いは、「すべての商品を1点ずつ確認するか、一部だけを取り出して確認するか」です。全数検品は不良品を見逃しにくい代わりに時間と費用がかかり、抜き取り検品は早く安く済む代わりに見逃しが起こり得ます。この記事では、中国から仕入れる商品でどちらを選べばよいか、商品ごとの目安と頼み方を説明します。
- 全数検品はすべての商品を1点ずつ確認する方法、抜き取り検品は一部を取り出して確認する方法です。
- 人の安全に関わる商品や、1点の不良がクレームになりやすい商品は、全数検品が向いています。
- 品質が安定している商品のリピート仕入れなら、抜き取り検品で費用と時間を抑える考え方もあります。

全数検品と抜き取り検品の違い
全数検品はすべてを確認する方法、抜き取り検品は一部だけを確認して全体を判断する方法です。違いを表にまとめると次のとおりです。
| 全数検品 | 抜き取り検品 | |
|---|---|---|
| 確認する数 | すべての商品 | 一部の商品(決めた数だけ取り出す) |
| 不良の見逃し | 少ない | 取り出さなかった商品の不良は見つからない |
| 時間 | 数量に比例して長くなる | 短い |
| 費用 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 向いている場面 | 安全に関わる商品、初めての仕入れ、高い商品 | 品質が安定している商品のリピート仕入れ、大量の安い商品 |
抜き取り検品で不良が多く見つかった場合は、その段階で全数検品に切り替えたり、販売店に交換を求めたりすることになります。
全数検品が向いている商品
1点の不良がお客様のけがやクレームにつながる商品は、全数検品が向いています。たとえば次のような商品です。
| 商品の例 | 理由 | おすすめの検品 |
|---|---|---|
| 衣類・ファッション雑貨 | 縫製の途中で折れた針などが混ざるおそれがある | 検針(1点ずつ検針機に通す) |
| 電気製品(LEDライト・USB機器など) | 電源が入らない・発熱するなどの不良は見た目でわからない | 通電検品 |
| 子ども向けの商品 | 小さな部品の外れなど、安全に関わる | 全数の外観確認 |
| 初めて仕入れる商品 | 販売店の品質がまだわからない | 全数の外観確認から始める |
検針については「検針とは?」、通電検品については「通電検品とは?」で説明しています。
抜き取り検品で足りる場面
同じ販売店から何度も仕入れていて品質が安定している商品や、単価が安く数量が多い商品は、抜き取り検品で費用と時間を抑える考え方があります。ただし、次の点には注意が必要です。
- 色・サイズが複数ある商品は、色・サイズごとに取り出して確認する
- 箱が複数ある場合は、同じ箱からだけでなく、いくつかの箱から取り出す
- 不良が見つかったときに、全数検品に切り替えるかどうかの基準を先に決めておく
どのくらいの数を取り出すかは、商品の値段や不良が出たときの影響によって変わります。最初の仕入れは全数で確認し、品質が安定しているとわかってから抜き取りに切り替えると安心です。
初回とリピートでの切り替え例
同じ商品でも、仕入れの回数や品質の安定ぐあいによって、検品のしかたを変えていくのが現実的です。切り替えの例は次のとおりです。
| 段階 | 検品のしかた | 切り替えの目安 |
|---|---|---|
| 初回の仕入れ | 全数で外観・数量・色・サイズを確認 | 不良の出方と内容を記録する |
| 2回目以降 | 前回の不良が少なければ、抜き取りに切り替える | 色・サイズごとに取り出して確認する |
| 不良が増えたとき | 全数検品に戻す | 販売店に原因を確認し、交換を依頼する |
検針や通電検品のように、安全に関わる確認は、仕入れの回数に関係なく全数で行うのが安心です。どの段階でどう切り替えるかを最初に決めておくと、毎回迷わずに済みます。
検品の種類と、何を確認するか
全数か抜き取りかとは別に、「何を確認するか」も決める必要があります。青山代行の検品・梱包・OEMページに載っている検品の種類と料金は次のとおりです。
| 検品の種類 | 確認する内容 | 料金 |
|---|---|---|
| 簡易検品 | 外観(傷・汚れ)・数量・カラー・サイズの確認 | 無料 |
| 有料検品 | 日本の小売基準での検品 | お問い合わせください |
| 衣類などの検針 | 検針機に通して金属の混入を確認 | 1商品 30円〜 |
| 通電検品 | 通常のコンセントで通電して動作を確認 | 1商品 50円〜 |
簡易検品で問題が見つかった場合は、購入先への返品・交換の依頼も無料で行います。検品全体の考え方は「中国輸入の検品とは?」をご覧ください。
検品の頼み方
検品を頼むときは、「全数か抜き取りか」と「何を確認するか」をセットで伝えると、認識のずれが起きにくくなります。
- 商品のURLと数量を送る:色・サイズごとの数量も伝えます。
- 検品の範囲を伝える:全数か、抜き取りか(抜き取りなら何個ずつか)を伝えます。
- 確認してほしい点を伝える:傷・汚れ・動作・におい・付属品の有無など、商品ごとに気になる点を書き出します。
- 不良が見つかったときの対応を決める:交換を依頼するか、全数検品に切り替えるかを決めておきます。
写真つきで「ここを見てほしい」と伝えると、確認の精度が上がります。
費用と手間の考え方
全数検品は費用がかかりますが、不良品が日本に届いてから対応する手間と比べると、結果的に安く済むことがあります。日本に届いてから不良品が見つかると、次のような手間がかかります。
- お客様への対応(交換・返金・レビューへの影響)
- 中国の販売店との交換交渉(日本に届いてからでは難しいこともある)
- 不良品の保管や処分
不良品が見つかったときの対応は「中国輸入の不良品は返品できる?」で説明しています。検品の費用は、利益計算にあらかじめ入れておきましょう。計算のしかたは「中国輸入の利益計算のやり方」をご覧ください。
迷ったときの判断のしかた
全数にするか抜き取りにするか迷ったときは、「不良品が1つ届いたときに困ること」と「検品にかかる費用」を比べて考えます。次の3つの質問に答えると、決めやすくなります。
- 不良品がお客様のけがや事故につながるか:つながるなら全数検品にします。
- 1点あたりの売値が高いか:高い商品は、1件の返品・交換の損が大きいので全数検品が向いています。
- 同じ販売店から何度も仕入れて、品質が安定しているか:安定しているなら抜き取り検品で費用を抑えられます。
3つとも答えがはっきりしない場合は、最初の1回だけ全数検品にして、不良の出方を見てから決める方法が安全です。
よくある失敗例
| 失敗例 | 防ぎ方 |
|---|---|
| 抜き取りで問題なしだったのに、別の色に不良が多かった | 色・サイズごとに取り出して確認する |
| 初めての販売店で抜き取りにし、不良が日本で見つかった | 初回は全数で確認し、品質を見てから抜き取りに切り替える |
| 「検品して」とだけ伝え、確認してほしい点が伝わらなかった | 確認してほしい点を写真つきで具体的に伝える |
よくある質問
全数検品と抜き取り検品の違いは何ですか?
全数検品はすべての商品を1点ずつ確認する方法、抜き取り検品は一部の商品を取り出して確認する方法です。全数検品は見逃しが少なく、抜き取り検品は時間と費用を抑えやすいのが特徴です。
どんな商品なら全数検品にすべきですか?
衣類(検針)、電気製品(通電検品)、子ども向けの商品、初めて仕入れる商品など、1点の不良がけがやクレームにつながる商品は全数検品が向いています。
青山代行の検品の料金はいくらですか?
外観・数量・カラー・サイズを確認する簡易検品は無料です。検針は1商品30円〜、通電検品は1商品50円〜、日本の小売基準での有料検品の料金はお問い合わせください。
まとめ
全数検品は見逃しが少なく、抜き取り検品は早く安く済みます。安全に関わる商品や初めての仕入れは全数、品質が安定したリピート仕入れは抜き取り、と使い分けましょう。検品の内容のご相談は、無料見積もりまたはLINEからどうぞ。

